建築家という職業は辞書を調べても無く、建築士という肩書きしかありません。
建築士と建築家の違いをよく聞かれますが、私はエネルギーの掛け方の違いではと答えています。簡単に言えば、エネルギーとはもの創りにかける時間や能力のことです。
住宅とは生れや育った環境の違う人達が生活の拠点にする場所ですから、クライアントと建築家との対話は重要です。住む人が本当に何を欲しているかを探るには時間が必要ですし、それぞれの敷地の持つ個性を読み取り、構造(木造、RC造、鉄骨造等)に何を使用するのが適切か、仕上げの材料は何を使用するか、経済性は等々の様々な検討が必要です。、それをクリアーにするために図面や模型での何度もの検討を行うことが重要です。
その作業によって、信頼関係が生れて来なければ不幸な建物を生み出すことになり、避けなければならないことです。施工する人達との関係も同じです。クライアント、建築家、施工者の3者が信頼関係を持ち、より良い住宅にするという目標は不可欠です。一つ一つが手作りですから、完璧な住宅はありえませんが、3者の信頼関係の元に創られた住宅は味のある住み良い住宅になると思います。
また、「光、風、緑、水の4つの要素を取り組む」ことと、「生活の仕方を再考し、新たな発想を生み出す」ことを基本コンセプトに住まいづくりに取り組んでいることも付け加えます。
これから家を建てる方へのアドバイス
良い住宅を建てるには、まず信頼出来る相談者(友人、建築家、工務店、ハウスメーカー)を探すことです。その上でお互いの領分を踏まえながらじっくりと話し合い、計画していくことが重要です。建築家を選択することが一番良いとは決して思いませんが、グローバルな視点を持っていること、真剣に住まいのことを考えている点では良いパートナーであることは確かです。
高い買い物ですから、信頼関係を築くことこそ大事だということを忘れてはならないと思います。 |