「大きな梁のある雰囲気を残し、
 子供室を設け、明るく使いやすい家になりました」
つくばの家-1
伊坂デザイン工房・伊坂重春

つくばの家(K邸) 外観〈夕景〉 (C)平井広行
つくばの家-1 外観〈夕景〉 (C)平井広行
 
つくばの家-1 外観 つくばの家-1 外観

つくばの家-1 インテリア つくばの家-1 インテリア

つくばの家-1 インテリア  

住まい心地インタビュー
――増築でのポイントは?
「平屋を2階建にして上に子供室をつくりました。双子なので、個々の部屋ではなく勉強部屋と寝室を仲良く使っています。広いスペースがとれて満足です」

――増築時の工夫などはありますか?
「子供室への導入部分になる?フロアをつなぐ階段まわりにこだわってみました。ステップはパステルカラーの3色使いにし、壁には小さな棚を設け、人形を飾ったりライトをあてたりしています。玄関から見えるので、お客様にも評判なんですよ」

――梁を残したリビングの居心地は?
「建物に対する思いと共に、梁のある雰囲気を残したかったんです。床は広くし、元々の塗り壁を新たに塗り替えたら、明るくなりました。内装に調和して居心地がいいです」

――お気に入りのコーナーは?
「寝室上部の吹抜け。以前ははしご付きロフトになっていたのですが、なかなか登りませんでした。一足ずつの小さなステップで登れるようにし、収納スペースに変えてからは、季節のものなどの出し入れが楽ですね。増築だけでなく、生活を見直したリフォームで、快適な暮らしになりました」

設計のポイント
農林省試験場の「林試の森公園」に隣接する、2世帯住宅である。災害時緊急避難場所に指定された「林試の森」を延焼から守るために設定した「耐火建築助成金」を受けるため、狭小ではあるがコンクリート住宅を選択した。新建材ではないコンクリートの打ち放しが、ここの自然の緑と周辺の街並みに調和するというのも、選択の理由であった。3階のシリンダー状の鉄骨母屋の一体型工法は、工期短縮とローコスト化のための策である。3階上部ロフトを貫通するこのシリンダーは、屋根としての機能だけでなく、主寝室と子供室をつなぐ、室内にかかる「橋」でもあり、外に貫通したそれは、街のランドマークにもなっている。子供は、公園の雲梯のように遊び、大人はギャラリーなどとして楽しめる、家族の成長と共に変化していく「フリースペース」でもある。
 
伊坂デザイン工房・伊坂重春   他作品・「花見台のある家」 「雲悌のある家」

  作品データ  
 

■場所/茨城県
■区別/リフォーム(増築・改築)
■構造/
木造

■建坪/91m2
■竣工/ 1998年7月

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