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| 「非日常的な空間を、日常の暮らしの中に。 芸術にひたれる居心地のいい家です」 |
Funes 前田紀貞アトリエ・前田紀貞 |
![]() 砂利を踏みしめる音を楽しむエントランスホール |
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| ――いちばん気に入っているところは? 「大きな吹抜けのあるリビング。開放的ですが床暖房で暖かく、落ち着けるスペースになりました。趣味の絵を何点も入れ、さながら美術館といった雰囲気ですよ。オーディオにも凝りまして、音楽を聴きながらごろりと横になってそれを眺めていることが多くなりましたね。至福の時を感じています」 ――プランの見どころはどこですか。 「建築家の前田さんにすべてお任せし、あとから十分な収納とゲストルームをリクエストしました。お客様が透明なガラス箱のバスルームに驚きますが、わが家ではもう普通のことです。そういったことも、楽しいものですね」 ――バスルームの使い心地はいかがですか? 「バスルームは本当にステージみたいなんですよ。そこからキッチンに目をやると、娘がご飯を食べていたりする、そんなこともありますね。成長したら、カーテンを閉めなければならなくなるでしょうが」 ――娘さんも楽しいでしょうね。 「ええ。子供部屋も透明なガラス箱なのですが、3階なのでバスルームほどオープンな感じではありません。きっと自分の部屋に満足していることと思います」 |
| LDKの大きな白い吹き抜け空間は、それ自体が半透明ガラスでできた箱なのですが、その中に更に、もうひとまわり小さい透明ガラスの箱(バスルームと子供部屋)が入れ子状に入っています。このように部屋の構造が「ガラスの中のガラス」になっているお陰で、隣地いっぱいに隣の家が接近していても隣の視線を気にすることなく半透明ガラスから十分な採光を確保でき、さらにはその光がもうひとまわり小さい透明ガラスの箱(バスルームと子供部屋)の奥深くにまでたっぷりと染み渡って行くことができます。現にFunesの外壁にあけられた透明ガラスの開口は道路に面する1箇所だけですが、驚くことに室内の色温度は殆ど屋外と同じです。また、光を料理するいまひとつの方法として室内各所の角度を敢えて水平、垂直から外してあります。これによって光に微妙な表情がつけられ、このまっ白で簡素な器の中では、考えられないような豊かな風景が生まれます。ある晩クライアントから突然電話をもらいました。「今、部屋の灯りを全部消して東のスリットから入ってくる月の灯りだけで酒を飲んでるんです・・・」それを聞いて僕は背筋がゾクッとしました。 前田紀貞アトリエ・前田紀貞 他作品・「BORZOI」「DEVICE#9」「THE ROSE」「THEN」「成城の家」「Y-HOUSE」 |
| 作品データ | ||
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■場所/千葉県 ■区別/新築 ■構造/RC造 |
■建坪/18.62坪 ■竣工/ 1994年12月 |
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