「目指したのは、開放的でくつろげる家。
 広いバスルームで入浴も楽しくなりました」
GREYSH HUT
株式会社 鈴木克彦建築研究所・鈴木克彦
 
 
GREYSH HUT
キッチン

住まい心地インタビュー
――すっきりとしたキッチンですね。
「くつろぐスペースでもあるので、生活臭は出したくなかったんです。だから目隠しの壁の向こうにキッチン廻りのものや洗濯機を収納しています。水まわりの位置が決まっているマンションではリフォームしても無理だったので、これでやっと自分のスタイルが実現しました」

――こだわったポイントは?
「よくパーティーをするので、料理をつくるときに使いやすいオープンキッチンが希望でした。換気扇フードは既成でデザインの凝ったものは高価ですが、作り付けなのでモダンでありながらコストダウンできました」

――お気に入りのところはどこですか?
「バスルームです。トイレと洗面室も兼ねたワンルームで開放的です。バスタブが大きくゆったりとくつろげるので1時間も入っていることがあるんですよ。以前の暮らしではなかったことです」

――楽しそうですね。これからも何か楽しんでいきたいことは?
「外も中も壁を素地のまま仕上げてコストを抑えていて、後で手を加えられるようにしてあるんです。今の雰囲気もいいのですが、将来はコンクリートを塗ったり、いろいろと楽しめるというのもいいですね」
 

設計のポイント
6m×6mという単純な正方形平面に、<調理する><食事する><洗濯する><くつろぐ>という4つの機能を共存させることがテーマでした。
くつろぐときは、調理する、洗うという労働的イメージをあまり感じさせたくないので、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、食器類等はすべて壁的に造形した背面収納内に納め、スッキリとした空間としました。収納扉は通気を考えて、有孔合板にシルバーペイント塗装としてあります。
鉄骨造でありながら、許されるコストが木造の規格住宅並であったため、贅肉のない美しさを目指しました。構造は露出、壁は内外共にセメント中空押し出し成形板の素地のままです。
天井は一部上げて、ハイサイドライトをとりました。床はテラコッタタイルとし、素朴な暖かみとハイテックな軽さとが混在した若々しい空間としました。

株式会社 鈴木克彦建築研究所・鈴木克彦   他作品・「GOO FIELD」「K邸FILTERD HOUSE

  作品データ  
  ■場所/東京都
■区別/新築
■構造/鉄骨造
■建坪/36.36m2
■竣工/1994年12月

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