| 「入居者が思い思いの暮らし方を楽しめる シンプルでフレキシブルな集合住宅」 |
TIMONE (株)TOS計画工房・高杉政宏 |
![]() |
| ©米倉 栄治 外観 |
|
| ――ご自宅の下の階が賃貸住宅ということで、建築にあたってのポイントは? 「ひとつにはフレキシブルな間取りですね。壁は遮音性の高いものですが、必要があればこれを取り払って、大空間のワンルームをつくることもできるようにしてあります」 ――入居者にとっても住みやすそうですね。 「室内に梁が出っ張らないよう工夫したので、家具のレイアウトなどもしやすくなっていると思います。デザイン面でもシンプルに徹し、住む人が思い思いの絵や花を飾って楽しめるように配慮しました」 ――エントランスの植栽も好評なのでは。 「四季折々の表情が楽しめます。冬は寒椿、春はミツバツツジ、しゃらの花が咲いて、それが終わると緑、そして秋には葉を落とした枝がライトアップされるのもきれいですよ。これは入居者だけでなく、道行く人々にも楽しんでもらえているんじゃないでしょうか」 ――ご自身のお住まいはいかがですか。 「6・7階にあって、夏には隅田川の花火大会も見られます。一戸建てとはまた違った暮らし方が楽しめますね」 |
| この建物は、戸建て住宅・中高層建物が混在する地域に立地しています。道路側は、敷地いっぱいまで建物が建ち並んでいて、潤いにかける町並みです。 そこで、建物を1M位後退させエントランス廻りに植栽をし、冬は木々の枝振りと寒椿の花、春から夏はミツバツツジのピンクの花、しゃらの白い花、また、秋口からは葉を落とした枝振りを見せる様にしました。 建物の構成は、1階を駐車場とし、2〜5階は賃貸住宅、6・7階はオーナー住宅としました。賃貸住宅部分については、遮音性能があり撤去可能な壁とし、将来変化するであろう時代の要請になるべく応えられるようにし、構造については柱を長方形にし、窓をできる限り大きくとり明るい部屋としました。また、梁を扁平にし戸境壁を撤去後、大きな部屋になった時、圧迫感が感じられないように配慮した。6・7階においては2層分大きなコンクリートの箱とし、内部を木造で構成し自由に造り直すことを可能としました。このようにしておけば、将来の家族の変化や諸々の変化にも対応でき、長く住み続けられると思われます。 内部計画は、2層吹抜けの居間を中心におき、この居間を通らなければどの部屋にも行けないような計画です。各部屋を他の空間から遮断するのではなく、楽しい居間の雰囲気が各部屋にも流れてきて家族全体が一体となり、楽しい時間が過ごせればと思います。 (株)TOS計画工房 他作品・「ほどほど同居」「べつべつ同居」「千駄木の家」「南葛西の家」 |
| 作品データ | ||
|
■場所/東京都 |
■建坪/106.93m2 ■竣工/1995年3月 |