「リビングとダイニングを明確に区切って
 2世帯それぞれの過ごし方ができる家に」
南葛西の家
(株)TOS計画工房・高杉政宏
 
 
南葛西の家
©米倉 栄治
外観

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南葛西の家 和室    
 
 
住まい心地インタビュー
――家づくりのポイントは何ですか?
「以前の2階建ての建売住宅は暗かったので、明るい住まいが希望でした。2世帯で家族が多いので、それぞれに必要なスペースと十分な収納が欲しかったんです」

――2世帯で暮らすために工夫した部分は?
「まず、ダイニングとリビングを別々にしました。両親とは食事の時間が違うので、食事中に私たち夫婦のお客様が見えたときでも、リビングで応対ができるのがいいですね。広いリビングはお客様にも好評なんですよ。家族ぐるみのおつき合いが多いのですが、皆さんで見えても狭さは感じません」

――広い空間をとるための秘訣は何ですか?
「ダイニングと子供部屋に作り付けの収納を設けました。ダイニングは天井までの壁一面を収納にし、窓下は台にも活用しています。子供部屋はロフトの下全体を収納にしました。部屋自体が変形なので楽しい雰囲気があり、お友達もよく見えますよ」

――お客様にも好評な家になりましたね。

「ええ。もちろん家族も大満足です。一番のお気に入りは明るく使いやすいキッチン。これまで面倒だと思っていたことも、さっとできてしまいます。今とても家事が楽しいんです」
 
 
設計のポイント
この建物の敷地は、幅4.0mの私道の袋小路の一番奥に位置し、広さは67.10・(約20坪)です。
この敷地に、祖父母+夫婦+子供2人が暮らす家を建てるということになりました。以前建っていた家は、周囲が2〜3階建ての住宅でぎっしり埋まっていた為、通風・採光共に充分ではありませんでした。
そこで、今回の計画では通風・採光を充分に確保し、かつ、家族全員が無理なく暮らせる家を目指しました。
そこで、敷地のほぼ中央に坪庭を設け、そこから通風・採光をとるように設計しました。わずか4〜5uの庭ではありますが、充分にその効果があり、全居室が明るく、風通しも十分です。また、春になるとミツバツツジが薄紫の花を咲かせ、夏になると葉を茂らせ、冬になると葉を落とし綺麗な枝振りを見せて、家族の目を楽しませています。
1階には、祖父母の和室と客間としての和室、2階には居間・食堂・台所としましたが、祖父母の客と夫婦の客が同時に来ることを考え、食堂と居間を分けて、それぞれ別々に使えるようにしました。
3階には、夫婦の寝室と子供の部屋があります。敷地が約20坪というものもあり、充分な広さの子供部屋が作れなかった為、開放された屋根裏部屋(ロフト)を作り、そのロフトをベット代わりに使うことにしました。ところが、このロフトが好評で、2人の子供にとって「隠れ家」的な空間であり、文字通り「秘密基地」として機能しているようです。

(株)TOS計画工房   他作品・「ほどほど同居」「べつべつ同居」「千駄木の家」「TIMONE」
 
 
  作品データ  
 

■場所/東京都
■区別/新築
■構造/
S造

■建坪/41.34m2
■竣工/1996年6月
 
 
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