「いきいき暮らせるワーキングスペースと
 くつろぎの空間、どちらも楽しんでます」
A邸
(株)アーツ&クラフツ建築研究所・杉浦 伝宗

画像
居間 連続した集成材の柱と梁の吹き抜け空間
 
A邸 玄関アプローチ 玄関前にヤマボウシの株立ち    



住まい心地インタビュー
――今回の家づくりのテーマは何ですか?
「区画整理で10年後には解体しなければならないので、コストはかけずに家賃並みの支払いで住める家、そして木の中にいると感じられる家が希望でした」

――そのための工夫を教えてください。
「建築家におまかせだったのですが、1階のLDKは天井高が5mあり、柱と梁に集成材を使っています。木のイメージを楽しめる、開放的な空間になりました。1階は家事だけでなく仕事のスペースもあり、『作業』のスペースと考えています」

――そのスペースの使い心地は?
「LDKは仕切りがないので、能率がいいですね。横幅2mぐらいの机も購入して置いています。勉強する気になるし、マンションではしなかったミシンがけもするようになりました。大きな布地を広げても邪魔にならないスペースが、とても気に入っています」

――ひろびろ空間を楽しんでいるようですね。
「そうですね。LDKではパーティもしますが、終盤はみんな2階へ移動するんですよ。和室もあり、思い思いに寝転がったりしてリラックスします。2階は『くつろぎ』のスペースですね。こちらも私のお気に入りです」

設計のポイント
事業決定された区画整理区域内にあるため、いつか、この住宅は収用され、解体される。はかなくも10年近い命と知りつつこの住宅の計画は進められた。 まず、ローコストとすることと解体が容易なこと。できれば次の建替え時に再利用できるようにしたい。それと少し実験的な試みもしてみたい。 集成材の柱、梁の門型フレームを連続させ、外側を構造用合板で固め、仕上げも兼ねている。シンプルな構造と、空間構成によってこの住宅の広がりがより強調されている
 
(株)アーツ&クラフツ建築研究所・杉浦 伝宗   
他作品・「ちっちゃな家 #1」 「ちっちゃな家 #4」 「ちっちゃな家 #66」 「S邸」
「U邸」
「K邸」

  作品データ  
 

■場所/神奈川県
■区別/新築
■構造/
木造

■建坪/46.17m2
■竣工/1999年12月

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